この前Built with Processingに行ってきたので
遅まきながらその感想を。
Processingって?
Processingとは、スクリプトアニメーションを開発するソフト。
Javaベースで作られたもので、外部デバイスとの接続がかなり容易なため、
デザイン系や工学系の教育現場や、メディアアートの現場で使われる機会が
大分増えているようです。
クライアントワークも少ないながらも、すこしずつ出てきている様子。
海外も事例あり。
人数が半端なかった
見に来た人の数がマジで半端なく、
半分以上が立ち見という状態でした。
多分、教育機関で使われたり、メディアアートで使われる事がリアルに
増えているのか、
その辺のユーザの注目が高かったのではないか、と思います。
こっからは気になったところのメモ。
深津さんのProcessing紹介
言わずと知れたfladdic.netの深津さんが発表していました。
内容としては、アイディア→作品化のプロセスを解説していました。
processingで何かを作る時は、最初からガチガチに仕様を決めず、
最初のコンセプトだけ決めて、あとはコードやパラメータを
色々変えながら試行錯誤して作っていくのが楽しいとのこと。
.flaに書かれていたことと似てました。(ほぼ一緒かも)
「自分の仕事をつくる」に載っていた柳宗理の制作プロセスに
ちょっと思い出しました。
柳巨匠は、家具を作る時に図面を使わず、いきなり模型を作るところから始めるそうです。
そうすることで、実際の結果を見ながら試行錯誤できるから、とのこと。(コストは相当かかるようですが・・)
スケッチや図面をもとにものを作るのはインチキだ、あんなプロセスでいいものは作れないという
過激なラピッドプロトタイピング精神の持ち主です。
でも共感できる。
解説していたのはこの作品の制作プロセスです。たぶん。
METAPHORでのProcessing紹介
永嶋さん
増田さん
「METAPHOR」というデザイン会社のお二方。
haohao
アルゴリズム・アートな作品。
丸は、色ごとに仲がいい/悪いが決まっていて、仲が良ければくっつく、悪ければ離れる。
両思い同士がくっつくと線ができて、それが絵になるという独特の仕掛けだそうで、個人的には最終アウトプットよりも説明プロセス画面の方が面白かった。
前川氏のProcessingプレゼン
多摩美アートコース出身、processing.jp主催者、かつ今回のイベントの主催者
現在はIMGSRCに所属。
Particle Typography + Mail (2006)
前川氏の卒業制作。
メールで送った文字の形にパーティクルが集まる。プロトタイプはprocessingで、最終的にはObjectiveCで制作だったか。
BIG SHADOW PROJECT
X-Boxのゲーム「Blue Dragon」のプロモイベント。
自分の影を壁に投影し、ジャンプしたりするとドラゴン出現。仕掛けとしては、上下の影の大きさが120%超えたらスイッチが入る、というもの。
プロトタイプがProcessing、実装はC++、SDL、Directshow。
Tom Stobbsさんのプレゼン
ロンドンのデザイン会社「Moving Brands」の方。
ノキア・シーメンス・ネットワーク
ブランドアイデンティティ、その他広報制作物などのビジュアル全てを手がけた。独特な模様はProcessingで作ったものだとか。
これらグラフィックを、Processingで作ってるってとこがすごい。大胆。
ロンドン カレッジ オブ ファッションの学生の作品展示
学生の卒業制作展を表示する作品。
手でなでるとキューブが回転し、作品の解説が現れたりするインタフェース。
むしろ、学生の卒業制作展示にプロのデザイナーが絡む、ということが意外だった。
しかもこんな面白い形で・・まあお金もかかってそうだけど
Jody Oliverさんのプレゼン
UKのデザイン事務所、ハドソンパウエルをお兄さんと一緒に運営している方。
ResponsiveType
幾何学的にフォントを生成する?試み。
Jodyさんの複雑な英語に通訳の人が大変そうであんまりよくわからなかったけど、フォントをインタラクティブに形作る新しい試みだそうで、かなり熱心に説明しているように見て取れました。
音に会わせて木が成長していく感じのプログラム。
パラメータや曲の内容で木の形や色が変わる(たぶん)。これはプロセッシングの作品ではないけど、生成される画像と動きの美しさは圧巻でした。
顔トラッキングでお面が出る作品
サンリオがクライアントの作品。顔を認識して、そこに動画お面を生成するプログラム。
processingでできそうだけど、実際processingだったかどうかは失念。映像に映っているはJodyとお兄さん。こんな感じの明るいノリで、面白かったです。
※海外デザイナーすごい。手が広い!
小林茂さんのプレゼン
小林さんはIAMASの人。
GAINER
すごく簡単にインタラクティブデバイス作れるキット。
この時は、PCにGAINERつなげてProcessingをちょちょいっと書き直すだけで簡単に光検知で動くアニメーションを作れるところを実演してました。
マジで買おうかと思った
林洋介さん
こちらもIAMASの人。
tex/tsp
Processingで(音の作り方が)Max/mspっぽいのを作ってみたそう。
面白い。
G___orzさん
関西でVJとか?やっている人。(うろおぼえ)
DSをリモコンにして、PCのprocessingを操作する。
DSに変なデバイス挿すと自分のプログラムを走らせられるようになるらしい。
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イベントはこの後、Processing持ち込みプレゼンへと続いていきましたが、
僕は終電やばめだったのでここで帰りました。
感想
- Processing利用者は予想以上の多さ。メジャーになりつつある??
- Processingはプロトタイプ実験用として使いやすい(他のプログラムへ移行しやすい?)という意見は割と多いようだ
- Processing→ASやProcessing→Cという開発がしやすいようだ。日常的に触っておく価値はあるかも
- 最終的な制作物として使われる場合もあるが、特に日本では少ないようだ。
- 海外デザイナーがアグレッシブすぎる
- というか海外の方が面白い(独特な)案件が多い?
という感じ。
有意義なイベントで○!