‘セミナー’ カテゴリーのアーカイブ

scaleform雑感

2009年6月23日 火曜日

とっても遅ればせですが、先週見てきたscaleFormについて雑感。

ScaleFormとは

ScaleFormそのものについては、こちらの記事が詳しい。
【GTMF2009】ゲームUIをFlashで作成「Scaleform GFx」 – iNSIDE
プレゼンの画像も、Adobeのイベントで使われたものとほぼ同じ。
要は、ゲーム開発においてやっかいになりやすいベクターグラフィックスやフォントの処理をflashによってより簡単に扱うことができる。
また、flashの開発環境で作れるため、UIの作り込みに集中でき、技術的に参入もしやすいという代物。

特にScaleForm CLICKscaleForm AMPが秀逸で、CLICKの方は、かの有名なFlasher、GLANT SKINNER氏が開発に関わったインタフェースコンポーネントキット。ゲームに用いられるようなリッチ表現を伴ったインタフェースのためにまとめられたコンポーネントなので、一見の価値があるものだと思う。
また、ScaleForm AMPはメモリの使用量を、パーツごとに分解してモニタリングできる機能。これはゲームに限らず、flashの大規模開発に普通に使えるってか普通にFlashPlayerに入っててほしいかも。

公式サイトはこちら
ページの下の方にpdfのリンクがあり、そのpdfにより詳しい製品情報が日本語で掲載されている。このpdfが一番詳しい日本語情報な気がする・・
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MAX2009に行ってきた

2009年2月1日 日曜日

中村勇吾さんセッションのレポをとりあえず。
かなり意訳。

——

いわゆる「シーケンシャルアニメーション」を否定し、「機能やインタフェースとしての動き」を作っていていたが、最近は「シーケンシャルアニメーションもいいかも」と回帰しつつある。
というか、インタフェースやアルゴリズム的な考え方でシーケンシャルアニメーションを作ったら面白いんではないか、ということで色々試みている。

作っているアニメーションを駆動エンジン別に分類

アルゴリズム駆動(うろおぼえ)
・CRAY GRID
プログラミングの仕組みにアニメーションが組み込まれてる、という考え方

・サッカーボールが中心になるアニメ
2つの映像で男性がリフティングをしているが、サッカーボールの動きに合わせてフレームの方が動く。
これは逆に、自然の動きの中にプログラム的な考え方を見つけているもの

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THA/中村勇吾のインタラクティブデザインとギャラリートーク見てきた 2

2008年8月8日 金曜日

THA/中村勇吾のインタラクティブデザインとギャラリートーク見てきた の続き。

実験作品への姿勢

今回の展示のうち、地下1階には実験的な作品がいくつかある。
thaでは、仕事が暇になってくるとそういった実験的な試みをしているらしい。(仕事が意外と暇とも言っていたけど・・)
しかし、ただなんとなく実験作品しているわけではなく、必ず「目標を外に置く」ように気をつけているとのこと。
例えば、scrプロジェクトは正にthaのオリジナルコンテンツであり、自由に実験的な制作ができる場だけど、ただなんとなく作っているのではなく、コンテンツを「売る」という明確な目的のもとに作っている。山ごもりして制作に励むような姿勢は絶対に続かない、毎日「いいとも」見て過ごしちゃう、と言っておられた。
一方セミトラの田中さんは、フォントの制作を実験的に行っているが、こちらは特に、直接何かにつなげようという姿勢ではなく、「スクリーンで見るためのフォントデザインとは何か?」という壮大なテーマのもとに制作しているらしい。
皆さん、オリジナルコンテンツの取り組みは行っているものの、それに対する姿勢はそれぞれでまた違う。

ずっと同じテーマでやり続けるのって・・

ずっと同じテーマで作り続けているアーティストの話で盛り上がっていた。
中村さん的には、「ずっと同じテーマでやり続けるのってどうなの?(とうてい面白いとは思えないけど)」という意見である様子。特にwebサイトの場合、消費する速度が早いこともあるのか、同じような事を何度もやってもあまり面白いと思えない事が多い。
しかし、その一方で、毎回あまりにも違う事をやっていると、「どういう表現をする人なのか」という事がみえづらく、デザイナー/アーティストとして認知されづらいという問題も出てくる。
セミトラさんでは近頃ICCtFontの展示をしている。これはwebの時間軸とは違うフィールドでの活動。
ずっと同じものを作り続ける場合、当然ながら作品の精度をずっと上げていくということができる。また、同じものばかり作っている人の作品は、だいたいどういうネタかわかっていても、実際見ると「おぉ・・」と感じる(アウラのこと?)、という話になった。
webでもwebサービスとかになると、同じものをずっと作り続けて精度を上げていくということになると思う。しかし単発のwebコンテンツだと、同じものを作り続けても飽きられてしまうというか、ネタを毎回変えた方がインパクトは大きいだろうなと思う。

GoogleStreetViewはどう思う?

これはお客さんからの質問。この日の前々日くらいにスタートしたGoogleStreetViewについてどう思うか?というもの。
しかし中村さんの反応は、「うーん すごいとは思うけど、あんまり・・」という感じのものだった。
Googleについては、前は面白かったけど今は「あ すごいッスね」みたいに流す感じ。これを使って何かサービスを・・というふうにはあまり思わない。以前はそうでもなかったが、今はMicrosoftとかと同じように「便利だけど普段あまり意識しないもの」として感じるようになっているとのこと。
また、今やAPIもマッシュアップも相当たくさん出ていて、あって当たり前みたいに感じるところが逆にびっくりするくらい。
たしかにGoogleAPIとかAmazonAPIが出たての時とかは、ただそれを使うってだけでわくわくするような感じはあったけど、今はもうそのわくわく感はないかも。

その他気になった点

ソフトバンクのコンテンツは、「たくさんあるのをちょこちょこ見せたら保つんじゃね?」というところから発想したらしい
・thaにもセミトラのようなインスタレーションものの依頼が来ることがあるものの、デバイスやセンサーはしんどいよね、ということで却下になることがほとんどらしい
HONDA SWEET MISSIONは「MovableTypeカッコイイ! なんかあれに対抗するコンテンツをつくりたい!」という考えから作られた音声ブログだった。実際、ユーザが自分で音声ブログを作れる機能までほぼ実装できていたが、実際に公開されたのはラジオ的にコンテンツを配信するサイト。

感想

トークしている方々は超一流なのだけど、話しているテーマとしては作り手であれば誰でも一度は考えそうなこと(5秒問題など)が多く、親しみやすい印象だった。また、笑えるネタも多く、しばしば観客の爆笑を呼んでいて、面白いトーク会になっていた。
展示している作品も、シンプルながらもやはり見所は多いので、未見の方はぜひ足を運ばれるとよいかと思います。

THA/中村勇吾のインタラクティブデザインとギャラリートーク見てきた

2008年8月7日 木曜日

THA/中村勇吾のインタラクティブデザインのギャラリートークが予約できたのでいってきた。
スピーカーはtha中村さん、tha阿部さん、セミトラ田中さん、セミトラ菅井さん。

・中村さん・阿部さんはbA時代からの10年来のつきあい
・中村さんとセミトラのお二人は仕事相手かつ飲み仲間

tha
SEMITRANSPARENT DESIGN™

随分とぶっちゃけた感じのトークで、思ったよりもずっと面白かった。
学生ばりにレポート書いてみるよ。

展示がこぢんまりしている?

セミトラ田中さんより、展示内容が地味すぎる、もっとインタラクティブで面白い大仕掛けもできたのでは?と質問があった。
たしかに、webコンテンツをただディスプレイしただけ、という印象はある。
thaのお二人によると、
・センサーものやら巨大なものやら、アイディアはあった。
・でもキツそうだった&そういう方向でもないよな、ということで没にした。(デバイスつくってすらいたのに・・)
・結局シンプルなものに落ち着いた。とはいえ、全ての画面をシンクロさせたりとか細かい演出は工夫している
とのこと。
まあ、お客はそもそも活動紹介を見に来ているので、巨大インスタレーションが来てもポカンとしてしまうかも。
地下の展示は実験作品とか複数画面のシンクロとかもあって面白かったけど、1階の展示はただwebを展示しているだけという印象が強く、見る人によっては退屈かもしれないなあとは思った。

5秒消費問題

セミトラさんの悩みのひとつに、「すごい労力をかけてすごい大仕掛けのものを作っても、仕組みを理解したらそれで終わりになってしまい、ものの5秒で飽きられてしまう」というものがあるとのこと。First Wow、Later Wowだけでは足りないということ?
sonyのビルのやつとかakariumのようなものは、見た目こそ派手だけど維持も開発もものすごい大変で、その割には継続して見てもらえるようなものになりにくいらしい。(たしかに、そうかも・・)
thaのお二人によると、amanaの伝わるコンテンツを制作した際、この問題を解決しようとしたらしい。
仕組みを理解しても終わらないよう、あえて始めと終わりを構造的に作らない、時計進行のコンテンツを作ることで、「一度見て終わり」とならなくなる。
thaではその後も時計進行のコンテンツをいくつも作っているが、このamanaのコンテンツがそれ以降のフォーマットとなったため、お二人的に大変お気に入りとのこと。

無限問題

5秒消費問題が解決した場合、次に出てくるのが無限問題。一定のパターンでずっと繰り返すコンテンツの場合、パターンがわかってしまうと「一部を見ただけで全体がわかった気になってしまう」場合があるため、それはそれで注意が必要とのこと。

UNIQLOCKはくやしかったらしい

tha中村さんは、UNIQLOCKを出された時(作ったのはProjectorの田中さん)とても悔しく、「こういうのを作るべきだよなあ」と思ったとのこと。
つまり、時計進行コンテンツを色々作って中村さん自身がフォーマットを作ったのだけど、それを使ってProjector田中さんがより優れたコンテンツを出してきたことがとても悔しかったというのだ。UNIQLOCKは、映像、ダンス、撮影、音楽、web、時計進行と色々な要素が絡んでいて、それぞれをまとめられる能力がないと作れない。しかし、中村さんは悔しいと思いながらも「俺はまとめる側にはいけないなあ」と思っているらしい。

髭男爵が自分でレッドカーペットを作るようなFFFFOUND!

FFFFOUND!はうまくいっているコンテンツなのだけど、消費するためのものと消費されるもの、両方を作っているような不思議な構図になっている。「髭男爵が自分でレッドカーペットを作るようなもの」と例えていた。締め切り前にみるとすごく凹むらしい。
ただ、それを見て「いいものがたくさんあるから自分はいいや」と思うか、「そんなの関係ねぇ」と思うかが作り手としての分かれ目。

作り手を消すか、作り手を出すか

FFFFOUND!には、基本的にデザイン的な画像ばかりがアップされていい感じの雰囲気になっている。しかし、これは特にtha側でフィルターをかけるようなことはしておらず、ユーザーが自分でそういった画像を選んであげた結果そうなっている。
thaのプロダクトは、基本的に「thaが作った」ということがわかりやすく見えるように作られるが、FF~についてはユーザの投稿によって成り立つサイトということもあり、なるべく「tha」だということは消すように作った。
これは阿部さんによってデザインされたもので、中村さんは横から「もっと主張するように作った方がいいんじゃない?」とちょこちょこ言っていたが、阿部さんはこれを却下し、主張しないデザインにしたとのこと。
webコンテンツ、とくにユーザが作り出すようなものは、ユーザにとって作り手は関係ないというか、作り手はなるべく見えない方が好まれやすい。中村さんのもとに、企業が「コミュニティサイト作りたい」みたいな相談をもちかけてくるが、「ユーザが作るべきコミュニティサイトに企業がからんだ時点でダメだろ」と強く否定している。でも、実際自分が何か作るときには、なんとかして自分を主張しようとしてしまうため、企業の気持ちもわからないこともない。
セミトラ田中さんは、むしろ「自分を出す」コンテンツを作っていきたいのか、コミュニティサイトとかはあまりやっていないらしい。

どうも書ききれないので、続きはまた明日。